こんにちは、都築です。
今回は、見落としやすい「住宅ローンの落とし穴」についてお話します。
「お客様の年収はどれくらいでしょうか?」
「現在、何か借り入れはしていないでしょうか?」
家を建てるときには、避けては通れない質問を受けます。
これって、なんだかイヤな感じがしますよね。
オープンハウスにベンツで乗りつけようが、トラックで乗りつけようが、ブランド物をちらつかせていようが、そんなことは一切関係ありません。
単刀直入に言えば、「見た目なんかどうでもいいから、家を買える人かどうかが知りたいのです」と営業マンは聞いているのです。
でも、これが住宅業者にとっても、あなたにとっても最も重要な質問なのですから、相手を信用することさえできれば、必ず詳細に答えてくださいね。
さて、ここで、特に注意が必要なのは、「現在の借り入れ」という部分です。
自動車ローンであったり、カードローンであったりというものです。
これらは自分で認識しているから正直に答えていただければいいのですが、問題なのは、自分が認識していない「借り入れ」というものもあるということなのです。

* 自分が認識していない借り入れ???カード断捨離のススメ
最近、キャッシュバックキャンペーンなどのお得な情報として、クレジット機能付きカード会員の加入を勧められることが多々あります。
年会費無料、入会するだけで、キャッシュバックやポイントバックがあるのですからお得に感じるのも無理はありません。
でも、これが住宅ローンと深い関係があるのですから注意が必要です。
実は、クレジットカードを持っているだけで「借金」していることになっているのです。
もう少し詳しく言えば、信販系のカードだけでなく、VISAカードだろうが、JCBカードだろうが、たとえ、そのカードでキャッシングしていなくても、「借りている」ことになっているのです。
ショックですか?
つまり、こうゆうことです。
カード会社から送られてくる請求書には、与信枠(※キャッシング枠)としての金額が明記されています。
買い物枠とは別に、いくらまでカードでお金を借りられるかということですね。
この与信枠があるということは、住宅ローン借り入れの信用調査の時に、「この人は、今後いつでも簡単にこの金額を借りられる訳だから、すでに借りているという考え方で評価しましょう」となり、その分を減額されてしまうのです。
住宅ローンも怖いですよね。
だから、「現在の借り入れは」と聞かれた時は、「カードの所持枚数」も確認して返答するようにしてください。
カードの枚数が多ければ多いほど、キャッシング枠もその分多いということですから。
そして、事前にそのことがわかっているのなら、必要最低限のカードだけ残して、不要なクレジットカードは全部返してしまいましょう。
カードを返却しさえすれば、大丈夫ですから・・・。
ただ、間違わないでくださいね。カードを単純に捨てるだけではなく、シッカリとカード会社に返却の申請をしなければいけませんので。
ゴールドカードやプラチナカードを何枚も持っていようが、住宅ローンの審査の際はその「信用の威光」はアダになるということを知っておいてください。