はじめまして! 都築建築の設計士 戸谷(トヤ)です。
設計士として働き始めて3年目でまだまだ若手ですが、新人目線で学んだことや子育て主婦目線での
お家のプラン作りについて、皆さんに発信していこうと思っています。よろしくお願いします!
初回は、水害対策のお話です。
三河の沿岸部にある都築建築のお客様は地域柄、地盤が低く海に近い土地に家を建てることが多いため
水害対策の相談をされる方がたくさんいらっしゃいます。
水害対策としては、
①基礎を高くする
②盛土をして土地を高くする (※盛土をする場合は地盤改良が必要です。)
この2つの方法があります。

上の写真の現場は駐車計画をしたギリギリのラインで家を建てているので、正面の基礎は50㎝高くして
1m下がったところからは盛土をして地面を高くし、基礎は通常の高さにしています。
そうすると、道路面から位階の床までの高さが約1m20㎝になります。

この1m20㎝で水害対策は万全かと言われると、正直なところわかりません。
近年の豪雨被害をニュースで見たことがある方も多いと思いますが、床上まで水が浸かってしまったり、
2階まで水に浸かってしまうこともあります。
もし、自分の住む地域で水害被害が起こってしまった時、他の家よりも地面や基礎が高かったら、
周りの家は床上浸水したけど、我が家は床下までで済んだという事になるかもしれません。
はたまた、水害対策をしなくても大丈夫だった。で終わるかもしれません。
なってみないとわからない。
そんなところが ”保険”と似ているなと私は思います。
水害対策にかかる金額は、総工費の約5%程度と言われています。
3000万円の家ならば150万円。
35年ローンとして計算すると、年間4万5000円ぐらいかかります。
水害対策、あなたならどうしますか?