こんにちは! 一級建築士の都築大輔です。
最近、土地を探しているお客様が来てくれたので、都築建築の土地探しのプロセスと
土地選びのポイントをお話したいと思います。
家を建てる土地が決まっていなければ、家の間取りをどうするか、家に割り当てる予算やデザインを
どうするかなど、決めたり提案したりすることができません。
西尾市では土地柄もあると思いますが、親御さんから引き継いだ土地に家を建てられるお客様も多くいます。
しかし、そういうお客様は全体の半数ほどです。
家を建てる土地を探して決めてから、弊社に新築の相談に来られる方もいますし、土地を探しているタイミングで、
弊社に足を運んでくださるお客様もいます。
都築建築ではそんな土地を探しているお客様のお手伝いもしています。
都築建築での土地探しの流れは、まず不動産屋さんにお願いして土地情報を出してもらいます。
それを僕からお客様に紹介させていただきます。
紹介する土地は僕自身も必ず現場を見に行きます。

そこで確認するのは、方位・周辺環境・土地形状・立地条件です。
この4つで採光が取れるか否かが決まってきます。
1階にLDKをつくる場合は、南に空間が空けられる土地でないといけません。
土地の北側が道に面していて、南側には2階建てやそれ以上の建物が建っていると、
太陽の光を取り込むのは難しくなります。それが面積の小さな土地であれば尚更です。
あと、南側が道路であれば道から庭やLDKがまる見えにならないようにプライバシー確保の
工夫が必要になることも考えなければいけません。
他には駐車スペースの計画もここで考えます。何台の車をどう停めるのか。
それによって、家の大きさと配置や玄関の位置がだいたい決まってきます。

分譲地などで隣にも家が建つ予定であれば、隣の家がどの位置にどのくらいの規模で建つのか
なんとなくの予測ができます。
分譲地は現状が更地になっていることが多いため分かりづらいですが、将来隣に家が建ったとき
この土地の採光やプライバシー確保が必要かどうか考えるのも、いい土地を選ぶために重要な事です。
その他には、土地の高さに関係する問題があります。
傾斜地に家を建てるときに気を付けないといけないのが擁壁です。
既にしかっりとした擁壁があればいいのですが、場合によっては敷地内に擁壁を造らなければいけないことがあります。
そうすると、家を建てられる面積も狭くなり、擁壁工事代金が大幅にかかってしまうことがあります。
擁壁工事が必要な土地は、土地代金が安くなっている場合がありますが、擁壁工事代が別に必要になってくると
結果的に費用が高くなってしまうので注意しましょう。
その他、道路より敷地が低いと排水の問題があります。
排水は排水管の傾斜によって水を側溝に流していきます。そのため、敷地が道路より低い場合は排水を
機械的に流すポンプを付けるなどの追加工事が必要になります。
こういった建築的視点から、お客様に紹介した土地1か所ごとにアドバイスをさせていただきます。
ほとんどの人が初めての経験になる土地選びです。簡単に買い替えもできないため悩むこともわからないことも
多く、大変だと思います。
だからこそ、後悔しない土地選びをしていただくためにも、僕がお客様にとって良き相談相手になれるよう
努めたいと思っています。
ホームページ内に、土地探しからの家づくりサポート実例も紹介しているので、土地から購入を検討されている方は、
ぜひそちらも併せてご覧ください。