こんにちは!
西尾市で家づくりをしている (株)都築建築 代表の都築大輔です。
『丈夫な家』シリーズ第三弾!
今回は床の構造についてです。
今回も専門用語が多いですが、皆さんにもわかっていただけるように頑張ってお話したいと思います。
床の組み方は大きく分けて、根太組工法と剛床工法(根太レス工法)の2種類あります。
根太組工法とは、土台と土台の間に3尺(約91㎝)間隔で大引きを入れて、大引きに対して
直角になるように根太を1尺(約30.3㎝)間隔で載せ、その上に床板(フローリング)を貼る
工法です。(※①)
もう一つの剛床工法は、根太がなく大引きを3尺角に入れてその上から24~28㎜の
構造用合板を貼り、その上に床板(フローリング)を貼る工法です。(※②)
40年ほど前までの家は、まだ構造用合板というものがなかったので根太組工法が主流で
根太の上に直接床板(フローリング)を貼っていました。そのため、丈夫な無垢の床板を
使用していない家は、30年も経つと床がぶかぶかとしてくることがありました。
都築建築では年に数件、床がぶかぶかするので直してほしいという問い合わせをいただきます。
そこで、対応策として都築建築が新築を建てる時には、根太の上にベニヤを貼ってから床材を
貼っていました。(※③)
でもそれは昔の話です。
今は剛床工法を採用しています。剛床工法は、水平方向に対する力に強く、地震や台風によって
生じる横揺れやねじれに強く歪みにくいというメリットがあります。
しかし僕自身は、いくら構造用合板(28㎜)を使ったとしても3尺(約91㎝)も間隔が開いてしまうと、
30年40年50年と月日が経つにつれて、床がぶかぶかしてしまうのではないかと心配に思う気持ちがありました。
そこで僕たち都築建築では、大引きと大引きの3尺の間に1本の根太を設けることにしました。(※④)
そうすることで床を支えるものが45.5㎝間隔になるため、より床の強度が増します。??




このように僕が改善してきた工法は、他の建設会社さんではやっていないことなので以前に
お話しした通り、他社さんの現場を見てきている業者さんに言わせると「やり過ぎ」かもしれません。
もちろん主流となっているやり方に+α で手を加えているため、イニシャルコストが少し上がって
しまうのは確かです。
でも、もし家を建てる時に家の耐久性を上げるために少しコストが上がってしまうとしても確実に
耐久性が上がり、数十年後は床の修繕を必要としない家づくりができます。
もちろん価値観は人それぞれです。
生涯持つ家を造るのか、30年ごとにリフォームするのか、その他にも選択肢はいろいろあると思います。
どれを選ぶのかはお客様次第です。
でも、僕自身は家を建てるプロとして、お客様が安心して暮らし続けることができる家が建てたいです。