こんにちは! 二代目 棟梁 都築大輔です。
皆さんは、「在来工法(ざいらいこうほう)」という言葉を聞いたことがありますか?

在来工法は昔から日本中で受け継がれてきた工法で、木造建築物を扱う多くの会社がこの工法で家を建てています。
都築建築も創業からずっと、この在来工法で家を建てています。
それには大切な一つの理由があります。
在来工法は多くの会社で採用されているため、施工した会社でなくても同じ在来工法で家を建てている会社ならば
修繕・リフォームができます。
しかし現在、海外から輸入してきた2×4(ツーバイフォー)工法や、社内で開発した建材を用いて独自の工法で施工している会社もあります。
このような工法は、職人によって品質にばらつきが生じないことや、熟練した技を持つ職人でなくても家を建てられるというメリットがあります。
しかし一方で、施工した会社でしか修繕やリフォームができないというデメリットもあります。
僕たち職人は、ほかの会社でも修繕ができることの重要性を痛感しています。
今まで何百件もの修繕やリフォームをしています。その中で4、50年前に当時の職人が在来工法で建てた家は、僕たち職人も修繕・リフォームすることができます。
しかし、そうでない家は、どうにかしたいと思っても構造上難しいこともあります。
一生ここに住むと思って建てた家を修繕やリフォームしたいと思った時に、建て直しをしなければならないなんて、嫌ですよね。
僕たち都築建築がこれから何十年と存続し続け、都築建築の職人が建てた家を次世代の都築建築の職人が修繕・リフォームすることが一番の理想です。
しかし、仮に何十年後、都築建築が建てた家の修繕を、その時代の別の会社の職人に頼んだとしても確実に修繕・リフォームすることができるでしょう。
ただし、そのためには在来工法の技術を未来に繋いでいかなければいけません。
『高い技術力を持った職人を育てていく』それが在来工法を扱う我々工務店の役割の一つだと思っています。
都築建築では大工職人を正社員として採用し、若手職人の育成にも力を入れています。
事実、昨年は新卒の職人を採用しました。この子たちが一人前の職人になる為に、これからも全力でサポートしていきます。

