こんにちは! 代表の都築です。
某注文住宅雑誌のアンケートによると、「住宅を建てるときに重視する条件」としてダントツに一番なのが耐震性だそうです。
地震大国の日本ですから当然ですね。
でも、その根拠となる構造についてのお話をお客様に簡潔に説明するのはちょっと難しいと感じています。
『都築建築では全棟、許容応力度計算を行うことを標準としています。』といわれても、そもそも許容応力度計算って何? なんか難しそう…てなりますよね。
例えば、車のディーラーに行って「この車の構造について一つ一つ説明します」なんて言われたら、よほどのマニアでなければウンザリすると思うのです。
同じように、本当は構造について自分が知っていることを1~10までお客様に伝えたいという思いがあるのですが、それにはとてつもなく長い時間が必要になってしまうでしょう。
だから打ち合わせ時に「ちゃんと構造計算しているので大丈夫ですよ」程度でお伝えしてしまうことがあります。

ただ、そう伝えながらも、とても心配していることがあります。
他社さんと比較検討することになったとき、その担当者の人が営業職なのか設計士なのか、構造の事をどこまで知っているのか、僕にはわかりません。
でも、僕と同じように、彼らも当たり前のように構造について「大丈夫です」と言うでしょう。
そうしたら、構造については都築建築も他社も大丈夫と言っていた。だから構造について聞くのはこれでおしまいだね!となってしまう方が多い気がしています。
でも僕は、そんな風にはなってもらいたくないです。
僕は、その「大丈夫」の根拠はなんなのか、僕にも、競合の担当の方にも聞いて、お客様にもっと分かってもらいたいと思っています。
建築には間取りやデザインといった目に見える部分と、構造や省エネといった目に見えない部分があります。
見えない部分である構造がしっかりしていない家では、もしかしたら命を脅かされる危険性もあります。
見えない部分だからこそ、その「しっかり」の根拠も知らずに「大丈夫」という言葉だけを信頼していてはダメだと、僕は思うのです。
もっとちゃんと伝えなければ…。
